Webサイト制作でも、リニューアルでも、Web広告を打つにしても、あるいは紙媒体広報ツールの使命は人目に付くことだけではありません。それは使命の始まりであって、最終目的はそのずっと先にあります。
閲覧者に訴えかける筋書きを作る
何をしたいか、をはっきりさせる
御社がこのWebサイトで何をしたいのか、を明確化させていなければ、閲覧者も当然このサイトを見てどうすればよいのか、ピンときません。
不明瞭であればあるほど、訴求力は薄れ、離脱率も高くサイト内滞在時間も短くなります。欲張らず、このサイトの最大目的を一つに絞り込みます。
訴えたいモノ(コト)が心に響くように
閲覧者に伝えたい内容を、分かり易くかつ印象的に表現するように、細心の注意を払います。
たとえば物販サイトであれば商品写真の特長が分かり易く撮影されているかと同時に、魅力的に表現されているかも、その要素の一つです。もちろん、キャッチコピーや文章は、何のサイトであっても大切です。
心に残る、ワクワクや感動を
ワクワク、感動。これをキーワードに、重要事項を表現していきます。閲覧者の心の奥底まで届き、鷲掴みにし、グラグラ揺さぶるような刺激が必要です。
グルメ番組などでお料理を作ったり盛りつけたりしている様子や、実際に食べているシーンが効果的に制作されていると、見ている側はもう食べたくて仕方なくなりますよね。あの状態を御社のWebサイトの中に作り上げるのです。
問い合わせや注文は極限までわかりやすく
せっかく感動していただいても最終行動をとっていただかなければ意味がありません。そのWebサイトの中で閲覧者には最終的に何をして欲しいのか、これを「コンバージョン」といいます。
多くのWebサイトでは問い合わせページだったり商品購入ページだったりします。ここへたどり着くまでの導線がきれいに描けているかもポイントですし、同時に問い合わせや商品購入をし易い安心感の演出も必要です。
そして何と言っても、それが極力分かり易くできていることが大切です。
面倒見が良すぎる今の時代、お問い合わせボタンがあっても、そこに「クリック!」と書いてなければ押して良いのかどうか判断に迷う人が実際に多いのです。電話番号が書いてあっても、今の時間に電話をかけて良いのか、とまどう人が多いのです。
もう一つの筋書き~メイキング編
まずは社内を盛り上げる
もちろん、対外的にはまず見てもらえるようにするところから始まりますが、せっかくですのでまず社内に向けた動きからスタートさせましょう。
Webサイト制作、リニューアルが始まる、という新たな動きが社内にワクワク感を生むように運びます。
間違っても「面倒なことが始まった」「余計な経費だ」といったマイナスの考え方が出ないようにします。Webサイトが整備されることで会社が良くなっていく、という期待感を共有し、進行に追い風が吹くように、です。
準備段階から制作期間中、公開直前
次に準備段階、制作期間中、公開直前のそれぞれのタイミングで社内・外にどのような情報を発信するか、を計画しておきます。
初めてのホームページなら、トップページだけでも先に仮設しておき、公開予定日を掲出するとか、カウントダウンを行うなどでも良いでしょう。打つ手は無限にあります。しっかりと打ち合わせをして綿密に計画を立てましょう。
いよいよ公開
公開に際しては、サイトを見ていただけるような策を練りましょう。待っていても誰も見てくれません。
少なくとも、見ていただけるように声かけができる人には、サイト全体を一通り見てもらってください。そして、率直な意見をいただくのです。
全てを鵜呑みにする必要はありません。時間とお金をかけて作ったサイトですから、ほめ言葉以外は聞きたくないのも分かりますが、公開直後の短期間中に修正をかけておいた方が後々の効果にも良い影響を与えるでしょう。