主として、力を入れて売っていきたいイチオシ業務(商品)、あるいは求人など何らかのテーマを一つだけに絞り、そのテーマについてのみ語るサイトです。
あえてシングルテーマにする理由
本来、一つのサイトでテーマ(あるいは取り扱い商品)は一つだけ、というのが理想です。なぜなら、そのテーマについて情報を求めて来訪した閲覧者にとって、他のテーマは不要であり、目的テーマについて情報収集をするのには邪魔なだけだからです。
また、テーマが一つに絞ってあるためキーワードがはっきりします。そのため検索エンジンからも高い評価を得やすくなります。
シングルテーマサイトのメリット
仮にあなたが大切に所有しているピアノがあるとします。毎日羽箒で埃を払い、調律やメンテナンスなども定期的に行い、誰にも触らせたくないほど大切に大切にしているピアノです。
ある日、このピアノを一時的にコンサートホールへ送ることになったとしましょう。さて、自宅とコンサートホールとを往復する運送会社を探さなくてはなりません。
ネット検索で運送会社を探していると、2つのサイトが見つかりました。一つはピアノ運送専門の運送会社。もう一つは宅配でも工業部品でも家電製品でも何でもお任せの万能運送会社です。
あなたならどちらの運送業者を選びますか?
営業マンからも高い評価
このシングルテーマ特化型サイトはエンドユーザーからの評判が良いだけではありません。実は、そのシングルテーマとなった商品を扱う営業マンや代理店にとっても強い味方なのです。彼らが商品説明をするとき、その商品についてのみ語られているサイトがあると、非常に強力な営業ツールとして機能します。他の商品やコンテンツに気をとられることなく、的を絞って効率よく説明ができるばかりでなく、その商品に特化しているだけに内容も濃いため、様々な角度からアプローチが掛けられるのです。
こんな目的でも使えます
たとえば、キャンペーンサイト。
数ある取扱商品の中で、何か一つの商品をキャンペーンで売り出します。その商品の魅力やスペックはもちろん、商品化されるまでの試行錯誤ストーリーやその商品を利用したお客様のインタビューなど、コンテンツはたくさんあっても全てその商品についてのページにするのです。実際に大手企業は新商品や季節限定商品など、「売り筋」として販促にもメリハリをつけて一つの商品に特化したサイトをしばしば公開しています。
あるいはランディングページ型の販促ページ。
「ランディングページ」が耳慣れない言葉かもしれませんので簡単に説明します。直訳すれば「着陸ページ」です。検索経由でWebサイトへアクセスする場合、キーワードの選び方によってはトップページがヒットするとは限りません。そこで、キーワードごとに入り口として分かり易いページを作る、という検索経由来訪者対策の手法から生まれたページの名前です。
ランディングページスタイル的に特定商品に特化した販促ページを設ける場合は、総合サイトやメールマガジンなどからのリンクで導きます。そして、導いたページで一つの商品やサービスについてじっくり語ります。
特徴的なのは長い長い1ページだけで完結すること。この1ページの中にいろんなコンテンツを盛り込みつつ、コンバージョン(サイトの設置目的)となる問い合わせボタンや購入ボタンなどを何度も登場させます。リンク先もないので他のページへ浮気されることもありません。
閲覧者はひたすらスクロールし、コンバージョンボタンを何度も目にします。コンバージョンボタンを押すことに躊躇し、何度かスルーしても、少し読み進めるとまたコンバージョンボタンが現れる。飛ばして先へ進んでもまた現れる。これを繰り返す内にコンバージョンボタンを押すことに抵抗感が薄れていきます。